基礎検査

□ 配置をもう一度確認しましょう

基礎工事がスタートすると位置の変更は難しくなります。着工後の変更は期間の延長はもとより費用もかかります。もう一度確認しましょう。

□ 写真撮影

この時期の写真撮影は特に重要です。基礎工事はこの後の工事が始まると見えなくなる所ばかりで、問題が起きると非常に大きくなる可能性が有ります。

□ 鉄筋はきちんと配置していますか?

地域にもよりますが、今ではほとんどの場合基礎の中に鉄筋を入れています。しかし、鉄筋の入れ方により余り効果をなさないことが有ります。注意点としては、床下換気口の部分が補強されているか、コーナー部分は補強されているか、鉄筋の先はR状になっているか、配筋量は十分か等になります。

□ 換気口は適当に

換気口は床下の通気を促進し、建物を長持ちさせる効果が有ります。しかし、無闇に配置すると基礎を弱めることになりますので注意しましょう。

□ 束石はしっかり固定しましょう

束石とは、基礎の間に配置する四角いコンクリートの塊の事を言い、1階床を支えます。 この束石がしっかりしていないと後で1階床が沈む恐れが有ります。蹴ってみて動くようであれば工事監督と相談し、しっかり固定させるようにしましょう。

□ 防湿フィルムは丁寧に

1階床下で土が出る部分叉は防湿コンクリートの下に防湿フィルムをひきます。これは、地面の湿気が上がって来るのを防ぎ、建物を長持ちさせます。隙間なく敷いてもらい、シート毎の重なりをきちんと取るようにしましょう。

□ 屋根・外壁材・風呂を決めましょう

屋根・外壁材は上棟前には決めましょう。建材によっては材料を準備するのに時間がかかる物も有ります。屋根材が上棟後すぐに葺くことが出来ないと金融公庫の検査が受けられ無いだけでなく、建物を濡らしますし、工事遅れの原因ともなります。外壁も同様で、張るのが遅れると建物を傷めることになりますので、建材選びは少し早めにしましょう。ユニットバスは上棟前に設置することも有りますし、上棟後でも比較的早く設置しますので先に決めておきましょう。屋根・外壁材・風呂の色とかを決定する時は、必ず実物のサンプルを見て決めましょう。

□ 基礎天端は平らですか?

基礎天端とは家の構造材と基礎に設置させるの部分であり、平らに、水平に保たれなければなりません

□ アンカーボルトは真直ぐに

アンカーボルトとは、建物構造部(土台)を基礎に固定する重要な部分です。建物の角々とか、体力壁の下場等に設置します。少なくとも、2.7mの間隔で配置します。また、土台のつなぎ目にも設置する事になっています。通常は基礎の真中に、真直ぐ上を向いて立っています。ずれると、土台をきちんと付けることが出来ないので注意が必要です。

□ ヒビは有りませんか?

基礎工事の段階でヒビが見付かった場合は深刻に考えた方が良いかも知れません。すぐに工事監督に相談し、対策を練りましょう。完成後時間が経つと床下換気口付近にヒビを見つけることがあります。その際には地盤の不同沈下が起きている可能性が有ります。また地震によりヒビが入った可能性も有ります。

□ 敷地内はきれいにしてもらいましょう

基礎を掘ると大量の土を処分しなくてはなりません。この土をきちんと処理しているか、後の工事に邪魔になるゴミが残っていないか等確認しましょう。当然工事監督がするべき事ですが、汚いなと思っているのを遠慮する事は有りません。

□ 残土・埋め戻しは水勾配を考えて

基礎工事が終わると根切りから出た土を処分しますが、その前に外構に当たる部分をある程度整地します。その時に、敷地内の水がきちんと外部に流れるようにしましょう。水溜まりが出来ると現場がどろどろになります。

上棟検査 >